「発展と農村エンパワーメントセンター」設立 会員および支援者の皆様、当協会は今、最貧困層への奉仕活動の新たな段階へと踏み出しました。今回は特に農村部住民に焦点を当てます。私の研究活動を通して、インドでは州政府および連邦政府による数多くの援助プログラムや開発プロジェクトが存在します。しかしながら、残念ながら、これらの支援は被災地の村落住民に届いていないケースが多々あります。まさにこの問題に対処するため、インドのイエズス会系大学に専用の「発展と農村エンパワーメントセンター(AL-CARE)」が設立されました。2名の教員が同センターに派遣され、村落のニーズ、資源、そして利用可能な労働力を評価します。その結果に基づき、大学はそれぞれの村落構造に適した政府プログラムと資金提供策を特定します。大学と協会間の協力条件は「覚書」に記され、2025年6月4日に調印されました。次のステップは、村落住民がこれらのプログラムを申請し、利用できるようにすることです。当局の承認後、大学チームは計画から実施に至るまで、プロジェクトの実施を監督し、人々が実際に恩恵を受けられるよう尽力します。これが私たちのビジョンです。大学はこれら2つの組織の人件費を負担し、大学はインフラと運営を提供します。これにより、真のwin-winの関係が生まれます。農村住民は持続可能な経済的・社会的安定を獲得し、大学は農村開発科学部(RDS)を通じて学術活動と具体的な社会貢献を融合させ、そして私たちアルル・トラストは支援を通じて農村地域の真の変革を実現します。これは大きな可能性を秘めた素晴らしいプロジェクトであり、5年後には大きな成果を上げられることを期待しています。皆様の会費と寄付によってこのプロジェクトが実現し、誠にありがとうございます。進捗状況については定期的に報告し、私自身もその進捗状況を注視していきます。敬具、アルル・ルルドゥ博士
